触れるということ

2018年01月18日

昨年亡くなった小林麻央さんがBlogの中で、ご主人である市川海老蔵さんに手をあててもらうと不思議と痛みがなくなると書かれていたことがありました。

この感覚は、誰もが一度は感じたことがあるのではないかと思います。

眠れないとき、頭をなでてもらう手の暖かさに、スッと眠りに落ちたことはありませんか?

お腹が痛いとき、お母さんがお腹を優しくさすってくれただけで痛みが和らいだ経験はありませんか?

ハンドパワーというと何か違うもののようになってしまいますが、手で触れることの力というのはとても意味のあることだと感じます。

身体の不調に限らず、不安や寂しさ、緊張など心のアンバランスに対してこそ、手のぬくもりというのは力を発揮してくれるような気がします。

誰かが傍にいてくれるという安心感。自分のことだけを見てくれているという満足感。温かなぬくもりによる心地よさ。

自立して一生懸命に頑張っている人ほど自分に厳しく、誰かに甘える事が上手くなかったりします。

私は産科で妊産婦さんへのアロマセラピーを行っているのですが、時々、頭のてっぺんから足の先までガチガチに力がはいっており、ピリピリとした緊張感に包まれた方がおられます。初めての出産で緊張している、赤ちゃんが寝てくれない、おっぱいが出ない、授乳が上手いかない、眠れない、身体が痛い・・・、聞くと理由は様々です。

私が話を伺って感じるのは、大体そういった患者様はとても真面目でしっかりとした方が多いということです。

上手くいかないことを自分のせいにしてしまったり、助けてが言えなかったり、自分がしなきゃと頑張りすぎたり、それは苦しくなりますよね。

そんな時は、ただ、「頑張ったね」とありのままを受け入れていきたいと思うのです。そして、その気持ちを自分の手のぬくもりに込めてマッサージをしています。

マッサージを始めると、眠れなかった方が穏やかに寝息をたてはじめます。時には涙が溢れてこられる方もおられます。ほんとうに頑張ったんだなぁとこちらもなんだかジーンとしてしまうこともあります。

コリをとるための身体に対するアプローチも必要ですが、触れることで気持ちが伝わるのではないかと思います。

特別な技術など必要はなく、自分の大切な人や身の回りの人がつらいときや寂しいときは、是非その手や、背中や、頭に優しく触れ、ぬくもりで包んであげてください。